薬指に光るモノ




そういえば、翔太に返信してない。



あんな風に送ってくるなんて珍しいし、何かあったのかな。




歩いていつも飲みに行っている居酒屋に向かう途中、そんなことを考えた。



とりあえず、返信しておこう。




『今日は先輩と飲みに行くから、そのあとなら会えます。』



翔太は別に、あたしが仕事を優先しても怒ったりしない。



逆に、自分がバリバリの仕事人だからか、仕事の方を優先してほしいという風に言われている。





「あれ。桃花ちゃん、彼氏にメール~?」



あたしが後ろで携帯電話をいじっていることに気付いた美月さんが、茶化すように言う。



その表情は、おもしろがっているようにも見える。