「え、あ……何ですか?」
ハッと弾けたように我に返り、慌てて携帯を閉じてカバンの中に入れ、美月さんの方へ向き直る。
「…そろそろ、行こっか。」
美月さんは一瞬考えるような顔をしたけど、すぐに笑顔に変わってあたしの手を引いた。
「いつものメンバーだけど、いいわよね?」
「はい、全然。」
いつものメンバーとは、あたし、美月さん、谷口さんの三人だ。
飲みに行くときはいつもこの三人で行っている。
「もう愁は下で待ってるの。あいつ待たせるとうるさいから、少し急ぎましょ。」
「はい。」
さっきまで痴話喧嘩をしてたのに、いつの間に移動したんだろう。とか思いつつ、美月さんに付いていった。

