薬指に光るモノ




「な、なに…?」



こちらも、何事かと身構えてしまう。




「…あの、さ。俺たち、付き合って4年になるよな。」



「え?うん…」



今日の翔太は、何だかいつもと様子が違いすぎて…、


少し、変な感じがする。




「だからさ、」



コトッ…と、テーブルの上に置かれた正方形の箱。




「……っ」



それが何なのか、なんて、誰にでも容易く理解することが出来るだろう。




「絶対幸せにするから…」



一一…やめて。




「俺と……」



一一…言わないで!














「桃花……俺と結婚してくれないか。」