薬指に光るモノ




お酒に強い美月さんとは対照的に、ものすごくお酒に弱いあたしは、ちびちびと口に含む程度に飲んでいた。



お酒は嫌いではないのだけど、美月さんみたいにかっこよくグビグビとは飲めない。



でも、三人で飲むこの雰囲気が大好きだから、いつも誘われると二つ返事で返してしまう。




「桃花ちゃん、飲んでる~?」



一気飲みをしたせいか、すでにほろ酔い状態の美月さんが、あたしの肩に腕を回して絡む。




「あ、はい。飲んでます。」



ちょっとずつだけど。




「桃ちゃん、そいつのことは放っといていいから。」



「なによー、」



谷口さんにそいつ呼ばわりされたことにカチンときたのか、美月さんは剥れて言い返す。



それからはいつもの痴話喧嘩が始まり、ぎゃあぎゃあと騒いでいる二人をいつものように、じっと見つめた。