薬指に光るモノ




何となく憂鬱な気分になって、自然と溜め息が漏れた。





「一一…んじゃ、かんぱーい!」



そう言ってビールの入ったジョッキを持ち上げたのは、早くもテンション上昇中の美月さん。



そのあとに続いて、やれやれといった様子で谷口さんが同様に持ち上げ、ボーッとしていたあたしも慌てて続いた。




『乾杯っ!』



三人で声をハモらせてジョッキを合わせると、カチャンッと音が鳴り響いた。




まず最初に、恒例のように美月さんが一気飲みをする。



それをハラハラしながら見守るあたしと、呆れたように眺める谷口さん。





「…っぷはぁ!」



美月さんは相変わらずのいい飲みっぷりで、ジョッキに入ったビールを一気に飲み干した。