「お父さんっ」 小さい頃、あたしは星が大好きだった。 「なんだ?由夏」 「星座って何?教えてっ!」 好奇心旺盛なあたしはお父さんにわからないことがあればしつこいほど聞いていた。 「また由夏は言葉を覚えてきたんだなっ。よし、教えてやるからベランダ行くぞ」 「やったあ!」 あたしは馬が走るように軽快に家の階段をのぼった。 ベランダに行き、お父さんのことを待つ。 「早く早く〜!」 「由夏、早過ぎ!」 お父さんは、ハハッとあたしに笑いかけながら言った。