「しかたない、真実を教えてやろう」

「えっ、真実て」

それは、はるか昔この京では妖怪達をまとめていた人間と妖怪の半妖がいた。
その名も、女鬼たった。
平和に暮らしていたが、ある時をさかいに妖怪達は女鬼を葬ろうと計画した。
その事を、知っていた女鬼はこう言い残し妖怪達に葬られてしまった。

「我は、消えようとも今一度蘇えるだろう、人間の姿で」

そして、女鬼は消えたと言う。
女鬼と、同じ力を持つ者こそが今の涼香だった・・・

「妖怪達には、こう伝えられている、そしてお前こそが女鬼の生まれ変わりなのだ」

「え？でも、私そんな事言われても力なんてないわ」

「だが、女鬼の生まれ変わりである事は真実だ。
お前の返事を聞かせてもらおう」

「えっ？何の返事ですか？」

「我と一緒に記憶と力を取り戻すために来るかそれとも、ここに残るかだ・・」

「そ、そんな事急に言われても考える時間をください。
3日でいいから、お、おねがい」

涼香は、震える声で必死に自分の意思を伝えようとしていた。
その事を知ってか黒猫だった男はこういいった

「わかった。3日時間をやろう3日後にまた来る私の名は、黒牙　悠だ。
以後、お見知りおきを」

「っう。本当にいなくなってる。黒牙　悠て言ったよね？
あの人」