俺は長い時間、玄関にいた。 仕方なくリビングに入る。 ダイニングテーブルいっぱいの料理と、ケーキ。 中央にはワイン。 それを見た瞬間、涙が流れた。 冷え切った料理… 肉なんて、脂身まで固まっている。 ケーキの上の《二十歳の誕生日おめでとう》と言う文字が、俺をさらに突き落とす。 俺はバカだ… もう…完全に終わった… 千秋… ごめんな… 生まれて初めて、声をあげて泣いた。 こんな時に千秋の笑顔しか浮かばない… 千秋…