「いやいや・・・皆さんおそろいで・・・。」


 聞きなれない男の声が雑木林の中から響く。


 声の質から自分たちより、だいぶ上。


 中年・・・4~50代と言ったところか・・・。


 はしゃいでいる時間は終わった。


 来たか・・・・・・全ての元凶・・・・。


 全ての黒幕・・・・・・・。


 悠人は、息を飲む。


 この際、小松さんが見ていようが、由良が見ていようが関係ない。


 正体がばれても良い。


 何とか、みんなを助けよう・・・。


 悠人は、意を決すると声のするほうを見据えた。