「魔道師か・・・。」 影が静かに答える。 本来なら聞こえる距離ではないが、悠人はこの場に来る前に五感を異常に発達させる秘薬を口にしていた。 それでも・・・相手の方が、自分よりも先に自分を発見していたに違いない。 悠人が対峙したのはそういう相手。 魔道師は表に出てはいけない。 そんな基礎中の基礎を悠人は破った。 だけど、どうしても、出て行かねばならない理由があったのだ。 力の差は圧倒的。 勝てるのか俺・・・。 迷っている暇はなかった。