「・・・・・だけど、私はあなたを殺すわ・・・。」


「俺は、先咲なんかに負けやしないよ・・・。ソレよりさ・・・全然、違うことを聞いて良いかな?」


「何?」


「一昨日の答えなんだけどさ・・・実は、俺魔法使いなんだ。だからさ・・・。」


 ・・・『あなた魔法使い?』


 一昨日の質問。


 あの時は否定したが、それは今打ち破られた。


 俺は、魔法使いだぜ。


 だったら、君はどうする?


「・・・・だったら・・・。」


 そこまで口にして、悠人は人差し指を先咲さんの口につきつける。


 それから、先は言わせない・・・。


 我ながら、キザも良いところだな。


 歯が痒いや。


「俺は、君を殺さない。絶対、何があっても・・・。」


 それだけは、事実だった。


 もはや、方針は決まった。


 だから・・・。