「あいつらぁ~。」 「気にするなって・・・帰るぞ、悠人。」 唯一、最後まで残っていてくれたのは小学校からの腐れ縁だった由良だけだった。 「気にするなって言われてもよぉ~。」 「悔やんだって過去は変えられない。さっさと行くぞ。」 結局由良に引っ張られる形で、悠人はその日の学校を後にした。 あ~あ、俺の学校生活、これからどうなるんだよ~。 そんな不安は家につくまで悠人の頭から消えることはなかった。