「分かった、ありがとう。」 悠人は小松さんにお礼を言うと、早急にその場を立ち去った。 「あのさ!」 瞬間、後ろから小松さんに声をかけられる。 「何?」 「由良、大丈夫かな?」 「アイツが怪我している所なんて見た事ないよ。」 それだけが別れの言葉、 由良は足早に図書室に向かって行った。