「で、最近小松さんとの仲はどうなの?」


 お昼休み。


 悠人を含む男子数人のグループでそれぞれの弁当をつまむ。


 今日は吉田が休みのため、一人少ない。


「また、その話しかよ?」


 小松とは真琴の苗字。


 確かに、学校では一番話す異性だ。


「だってなぁ・・・朝倉くんにも是非幸せになってほしいからね。」


 自分が彼女もちだからって鼻にかけるな。


「てか、実際オマエたち見てると友達以上のもの感じるぞ。本当は付き合ってんじゃないのか?」


「ねぇよ。」


 即否定。


 自分が一般人と恋仲になるなど・・・許されない・・・。


「そうですか・・・。でも本当はどうなんだよ?」


「お前たち、それより飯食え。飯!!」


「飯なんかより、今は大事な話をしているのだぞ!!」


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・嘘つけ。


「暑くなるな。山本・・・実際、由良は小松のことをなんとも思ってないよ。」


 オォ!!さすが心の友桜沢ゆっくん!オマエだけはわかってくれるか?


「ただ、小松はどうだか分からないがな・・・。」


 ・・・前言撤回。