~由良~



 腕から鮮血が垂れる。


 足も血で真っ赤に染まり、立っていることすら難しくなって、とうとう仰向けに倒れた。


 それでも、太刀は止まらない。


 彼女のナイフは、由良の足を腕を刺し続ける。


 血液が足りずに目がくらんできた。


 だけど、まだ気を失うわけにはいかない。


 まだ、アイツをぶっ飛ばすまでは、意識を保ってなければいけない・・・。


「安心したまえ。私が欲しいのは、君の魂だけだ。正直、足や腕は儀式の時は邪魔だからね・・・こうして、切り刻んでしまえば、無駄がなくて助かるよ・・・。」


 何が安心したまえだ。


 サディストの変態やろうが・・・。