「必ず生かすから…諦めるな。」
「でも他にどうしたらいいのか…わかんないです。」
「じゃあ、俺に命預けてよ。どうせすてる命なら…。君の命は僕が必ず守ります。」

先生…私、先生の事が好きです。
どうしたらこの想い全て、伝わりますか?
もう自分にこんな嘘つきたくないよ。
これ以上、先生を突き放すのは…辛いよ。

素直になってもいいですか?
私きっと…周りの人に迷惑かけまくっちゃってるよね。
でも、それでも生きたい。
今は、自分の為にだなんて思えない。
でも他にでも、少しでも生きる意味を見つけられたから。

"美佳に死なないでほしい"大好きな友達の千尋の為。
"美佳に死なれたら困る"大切な親友の陽奈の為。
"先生の前から消えても、俺の前からは消えないでいて"少し特別な友達の西野の為。
"君の代わりなんていない"かけがえのない人、先生の為。

今一度、この命を少し先生に預けてみようと思います。

先生と一緒に、一生懸命新しい選択肢を考えた。探した。
学校も、病院も、住むとこも…全部全部変えてみる。
学校と病院は…親に話せばなんとかなるかもしれない。
でもたった15歳の私に、1人暮らしなんて到底無理な話だった。

「おいで。俺の家に。絶対守るから。」

だけど、先生はいつものその優しい手で…声で、私を導いてくれたね。
現実的に考えれば、もちろんこれも無理な話だった。
でも、小さくても…それは私の中で希望になった。

「さっきは厳しい事言ったけど、ごめんなさいとか言わないからな!」

無邪気に笑う先生。
この笑顔をもっと見てたいと思った。

私が元気になれたらね…?
皆がくれたみたいなのは無理かもしれない。
小さすぎて受け取ってもらえるか分からない。
でも次は、私が皆に"幸せ"をあげたい。

皆、ありがとう…。