僕等の軌跡 2


「お会計、お2人様でー…」
「え、安っ!?あ…ここ俺出すし。」

と、先生がお金を全部払おうとする。

「今日は高校生らしいデートだから、割り勘なんです!」

って言ったものの、小銭が見つからないうえに、先生はもう全部払っちゃってて…。

「あ!プリクラ行きましょう。今度はカラオケの分、私が出しますからね。」

なんて言って、撮りに行ったプリクラ。

めちゃくちゃだったけど、先生…"制服デート"喜んでくれてるみたいだった。
幸せそうに…笑ってくれてた。

先生。私は今日、先生の"笑顔"の…"幸せ"の理由に少しでもなれましたか?

「あのさぁ、高校生らしいご飯ってなんだと思う?」

何を真剣に悩んでるのかと思えば…。

「先生ってば…。うーん、高校生らしいご飯…ですか?」
「そう。いつもみたく、ピザとかパスタって…違うかなぁと思って。」

普通なら悩まないような疑問で、2人して悩んだあげく、行ったのはマクドナルド。
付き合ってもう半年経つけど、何気に2人で来るのは初めて。

その後は、先生の家に洗濯機がないという事で、家電屋さんへ。

「…なんか店員さん完全スルーだよな?」
「制服だからですか?」
「俺って、やっぱまだいける!?」

私達…今、どこにでもいるような普通のカップルに見える?
年齢とか、先生と生徒とか…そういうの全部なくなるの。

普通に愛し合って、楽しい恋愛して…。
"禁断の恋"なんかじゃなく、"普通の恋"。


「もうそろそろ…帰らないとだな。」

いつの間にかもう、門限30分前だった。

「はい。」
「今日、すごい楽しかった!ありがとう。またー…。」

"また"。先生…もう私達に"また"なんてないんだよ。
今日が、"最後"なんだよ?