私なりに、いっぱいいっぱい考えた。
そうだ。
そんなの先生本人に聞けばいいんじゃないかって…。
それでもし、先生の本音が"しんどい"っていうなら…お別れしよう。
これが、私の答え。

だけど、私が聞いても…先生はきっと本音言えないから。
ううん。
自分で聞くのが、怖かったから。
ずるい方法だけど、私は西野にお願いした。

**

それから少しして…。

「今日、聞いたよ。」
「先生、…何て…言ってた?」

真実を知るのが怖くて、ギュッと目をつぶった。

「相原と付き合ってて、幸せかどうか聞いた。そしたら…"幸せに決まってるでしょ"って。居てくれる事が幸せだって。何かしてくれるのが嬉しいって。」
「嘘…。」
「本当。だから、今のままでいいんだって!」


信じられなかった。
私は何度も西野に確かめた。

本当に?…本当にいいの?
これからも先生の隣にいていいの?
もっともっと、先生の事好きになってもいいの?
ううん、きっと駄目って言われてもなっちゃうよね。

私もね…今とっても幸せだよ。
先生がいてくれてるから…。