たった一つのプレゼント




連絡先の交換までして
また次も会うのかな、
なんて頭で考えながら
遅刻でバンドの練習場所まで
歩いていた。




「遅れてごめんねー」



けだる気に部屋に入ると
かっちゃんとかなちゃんが
私に飛びついてきた。




「魅麗さんやっときたぁ!!」


「ほんと待ったんすから!!」



「え、え?何、どうしたの」




「ほんと怖くって…な?華奈子」


「怖かった……魅麗さぁん」




泣きそうな顔をして
私にすがりつく二人に
意味がわからず
私はふと姿のない迅を探した。




すると隅っこで
貧乏揺すりを激しくしながら
ヘッドフォンをつけて
一人ギターを弾く迅がいた。






「なにあれ」