たった一つのプレゼント




不思議そうに
首を傾げた彼に
私は話した。



「あたし、恋愛経験
 ゼロなんだよね。
 経験豊富に見られがちだけど
 彼氏いた事ないから。」




そう言えば
淳平君は目を見開いて
「嘘っ」と言葉を漏らした。




「多分だけどね、
 みんな言うけど
 第一印象と全然違うって
 よく言われるから。」



「……意外だね」



「こんな派手な髪だし
 派手な顔してるけど。
 すっからかんなんだ、
 普通の女の子より」





突き放そうと思った。



迅が好きだから
あなたは眼中にないと。



たいがい20を越した歳で
恋愛経験ゼロなんて言えば

何かしらの厄介な原因が
この女にあると思って
遠ざかる物だと考えた。