作るわけないじゃん
迅以外の誰と
付き合うって言うの
なんて思いながら
すでに外は暗くなっていた。
夕飯の支度をして
テーブルに並べられた
この家で食べる
二人の初めての食事
向き合う形で座り
「「いただきまーす」」
いつもと違う
二人だけっていう雰囲気
「なんか変なの」
私はつい、そう呟いた。
「何が?」
「……なんで迅と
幼なじみなんだろうね」
「は?」
「家が隣で親が仲良くて…
それだけなのにどうして
あたし達は仲良くなれたんだろう」
「………………」
「すごいね。今こうして
一緒に住んでるし」
「……………………」
私は何が言いたいんだろうか。


