たった一つのプレゼント




飲み干したココアを
テーブルに置くと
また力仕事を再開した。


そんな迅を見つめた。



ずっと一緒にいて
今さらながら気づいた。













優しくなった。







「魅麗、手伝って」



「ん。」



一緒にソファーを運んで
一緒にテレビを設置して





「ねぇ、迅」





二人で小物の整理をして
まったりとした雰囲気





「もし迅に彼女できたら…
 どうすんの?」


「………あぁ…」


「あたし出てくよ?」


「まあ…お前に彼氏できたら
 俺が出てくけどな?」


「………家賃高くなるね」


「…ふっ……
 じゃあ彼氏作んな」


「作んないよ。」


「……へぇ、どうだか」