だけど迅だって 私だけの心配をしてるわけじゃない。 迅の人生があって 迅にとっての大切な人がいて だから 迅に彼女が出来たとき 私はどこへ行けばいいか 道を見失ったよ。 分かっているの 迅には私だけじゃなくて、 私じゃなくて… もっとたくさん大切な人がいる事。 だけど私の大切な人は 迅しかいないの。 でもね 大切な人の重荷になんか なりたくなかったから 私は迅から逃げた。 また夜の町をさ迷って ナンパされては着いて行き 毎日遊んでいた。 学校もろくに行かなかった。