たった一つのプレゼント




「永野さん、体調どう?」



久しぶりに学校へ行くと
眼鏡の和泉君が
私の席へ寄ってきた。



「顔色がまだ悪そうだね」


「…やっぱり…?
 寝れなくてさ…」


「そう……心配だな」


「大丈夫だよ」




和泉君の優しさは
すごく伝わるのに




どうしてだろう





迅の隣へ行きたいよ。






「ねぇ、永野さん」


「………ん?」




和泉君は眼鏡を外して
綺麗すぎる瞳で私の事をみた。






「今日の放課後、
 A教室に来てほしい。
 体、無理しないでね」








「…………………わかった」







初めて

こんな誰かに


想われた。




嬉しいはずなのに



胸が痛んだ。




だって




いつでも



私には迅しか見えない。