「早いねっ。もう来てたんだ。」
自転車で登場。
白いトレーナーにジーパン
いつも学ランだから、ちょっと新鮮。

「そう?だってもう一時じゃん。」

「そっか。」

そう言って彼は、私の隣に座る。
少し離れて……。

この距離がもどかしい。


それから、
彼女の愚痴などの話に耳を傾けながら、
私もその彼女の話をした。


彼女は夜な夜な可哀想だからと言って、
たらしの男子に呼ばれては会いに行っていた。


そのことを知っていた私は、彼に話した。