「…シルバーだけど、占いは当たってたね」


ニコっと笑って俺を見つめる果帆に、笑顔を返す。


「白いじゃん、指輪は」


「何で?どーみてもシルバーだよ」


「指輪ってさ、結婚するときに付けるモノだろ?なんかさ、結婚って白いじゃん。
ウェディングドレスとか、教会とか」


俺の話を楽しそうに聞いてから、ニッコリと笑って指輪を見つめる果帆。


「ほんとだ。指輪は白いね」



やっと定位置につくことができた指輪が、いつまでも白く輝いていた。





『ほわいと』 -END-