…ゆっくりまぶたを開けると、眩しい光がさしこんだ。 体をおこした。 「っッッ…」 頭に痛みが走った。 辺りを見回すと、そこは森の中だった。 ー…今のは…夢…? しかしおかしい…。崖から落ちたなら即死のハズ。だが頭が多少痛むものの外傷が全くない。 なにがおきたか分からないー…? 呆然とするなかで、かすかに誰かの声が聞こえた… わらわは… 頭の整理がつかぬまま声のする方へ向かった。