「なんだ…?ここは…!?」
思わずつぶやいてしまう。
何故ならそこはなんても不思議な空間だった。
真っ白な空間。地も天も分からない。そこには長い帯状のものに数字と妙な古代文字のようなものが書かれている。
それが奥へ奥へと続いているのだ。
陽炎もいない。ここがどこなのかもわからない。
不安がちになり、思わず帯状のものに触れてみた。
ガチンッッ!!!!!
その空間すべてが動いたような気がした。
グォン!!
いかなり体が引っ張られた。どうやら帯状のものと一緒に奥へつれてかれている。
「なっなんだ!これはー…」
すると体に帯状のものが巻き付いてきた
なんとか抵抗する。
「!!!!!!!ッッ」
瞬間ー… 莫大な量の映像が頭に流れ込んだ。
ー…なっっ!?
その映像はいくつもの時代が合わさったものに見えた。何年、何百年の時代が映像で過ぎていく。
「ッッ!!キャアアアアアアアアアアアア!!」
ー…やめろ!!やめてくれ!!頭がっ…頭が割れるっ!!
痛い!!痛い!!やめて!!
それ以前にー…
なんて酷い映像なのだ。時代の流れに戦争が消えることがない。
悲鳴。憎悪。そして血液。 決してなくならない悲劇。
「どうしてっ…!」
するとひとつの映像の前で止まった。
ここはー…?
「わっ!!? キャアア!!」
吸い込まれる!? 映像の中に!?
ッッ!!もうどうにもならない!
------そこで一体意識が途切れた------