今、甲賀当主 陽炎(カゲロウ)との交戦中。
「オラァッッ!!死ね織姫ぇ!!」
ギィンッッ!!
陽炎の叫びとともに重くなる刀。
「クッ…。」
やはり女と男では体力的にも不利か…。
しかし…負けられない!! 勝てなくても相討ちくらいには…。
ズルッッ
「あっ!?」
考え事をしていたせいですぐ近くの足場が崖なのに気づかなかった。
しまった…!!!
落ちるっ…
目の先には陽炎がいた。
「ふっ… 運がなかったな。所詮お前はそこまでだ…」
考えるより先に体が動いた。
落ちる瞬間。自分の手が陽炎の胸ぐらを強引に掴んだ。
「お前も運がなかったな!!道連れにしてやろう!!」
そう叫ぶ間に…
体が宙に浮いたー…