かたっぽうの恋


小さい時から、秀ちゃんは
身体が弱い私の遊び相手をしてくれた。


海水浴に行った時も、私はすぐにヘトヘトになるから


砂浜で一人で砂の山を作っていた。




秀ちゃんは泳ぐの大好きなのに、
「山はもっと大きくしないと!」って
一緒に山を作ってくれた。





学校を休んだ時は、走って帰ってきて
私の家に遊びに来てくれた。




「今日はリコーダの練習した」とか


「今日から割り算の勉強だ」なんて




私が授業に遅れないように、毎日教えに来てくれた。







だけど、小学校高学年になると
秀ちゃんはあんまり遊んでくれなくなった。


男の子たちと遊んでる方が楽しかったんだよね。



私はすごく寂しかった。