かたっぽうの恋




さっきの仕返ししちゃお!


ほっぺを散々、伸ばされたからね。




車は赤信号で停車しようとブレーキがゆっくりかかっていく。





よーし、今だね。





実習生さんに少し寄り添っていき、
顔を近づけた。






「…お嬢さん? ちょっと近いですね」



横から見つめる攻撃だ!







「実習生さんの顔、赤くなってる?」


「お前みたいなお子様に見られて、赤くやなるかい」



誰がお子様かっ!




「でも赤いよ~?」


「赤信号のせいだろ」



ま、そうだけどね。







「もう信号変わるから、座ってろ」

「え~」




頭をガシッと捕まれ、
簡単に座席に座り戻された。




ちぇ、つまんないの



もうちょっと、照れてくれたっていいじゃない。





「仕返ししたかったのに」


「…仕返し?、……なんだ仕返しだったのか」


「え?」


「お前があんなに近づいてくるの変だと思ったけど、……ちょっと嬉しかったのに」

「え??、え!?」


「あんまり、他のやつにやるなよ……好きになっちゃうから」




ちょ、実習生さんっ!
本当に顔が赤いっ!





「あ、あの、私…、仕返しというか、あの」


「……ククク、可愛い」