かたっぽうの恋


「ちぐさ、月島となに話してたの?」


「な、内緒だよ~!」


帰ってきた二宮くんは、私と月島さんを交互に見て、ニッコリ微笑んだ。



カッコイイ…






「岸本、この子は月島ちぐさって言って、俺の幼なじみなんだ、文学科だから教室は新校舎なんだけど仲良くしてあげてよ」


月島さんの頭を撫でながら、二宮くんが言った。



二宮くんの手に撫でられて、うらやましいなぁ…

どんな気持ちになるだろう、好きな人に「よしよし」なんて言われながら頭撫でられたら


きっと、心臓の鼓動が早く高くなって
胸が張り裂けそうに痛くなる。






「もう月島さんと友達になったよ、ねえ月島さん」


「う、うん!えへへ」



か、可愛い…。





「よかったなぁ!、ちぐさ
ちぐさとはガキのころから一緒でさ…、
俺にとっては妹みたいな子なんだ」



い、妹?



チラッと月島さんを見ると、哀愁ある表情をしていた。




「それに体が弱いから、親たちも心配してて、俺は兄変わりで登下校は一緒に、なぁ?」


二宮くんが月島さんに同意を求める。


「う、うん」



月島さんは、無理して返事してるみたい
見てるこっちが苦しいよ。





というか、二宮くん…、





あなた









月島さんの気持ちに、気づいてないのかい?