かたっぽうの恋




言葉にしたい言葉は、
口に出して吐き出せば、


きっと誰かが受け止めてくれる。




「ちょっとだけわかるの、月島さんの気持ち、好きって伝えて、変化するのが怖いもん…」


せっかく仲良くなれたのに
気まずくなるかもしれない。









それで勇気がでない。




タイミングなんてわからない。













「……あの、あなたの名前を聞いていい?」


そう尋ねた月島さん、
私に一歩、近づいた。





あ、そっか

名前まだ言ってなかったんだ。





「あ、はい、岸本眞央だよ」




「…岸本さん、私と友達になって…くれますか?」




え?



友達に?




「私、小さいころから病弱で、秀ちゃん以外に友達いないの…だから」



「うん、いいよ」


私は月島さんに一歩近づいた。



「私でよかったら、友達に」




月島さんは、柔らかく微笑み


「うん、ありがとう!勇気出してよかった」


と言った。


その目は少し、潤でいた。








そんなに喜んでくれるなんて、照れるな




「ちぐさ、岸本!」



あ、二宮くんが帰って来た。