言っちゃった後に、私は唇を噛み締めた。
聞きたいような、聞きたくないような…
すると月島さんは…
「出来ないよ、私は今の関係で満足してるもの…、それに気持ちを伝えれば、秀ちゃんは優しいから…、」
優しいから?
月島さんは、手にしてる上着を抱きしめて、苦しそうに目をつむった。
「私の気持ちを受け止めて、きっと秀ちゃん自身の気持ちを……あ」
「え?」
月島さんは、まるで意識を取り戻したかのように、はっとした。
私も真剣に月島さんの話しを聞いていたので、急にそんな月島さんを見て、ぎょっとした。
「急に、何言ってんでしょう私ったら……」
「えっと、あの…」
「ごめんなさい、会って間もない人に弱音吐いちゃって…」
すまないと言うような表情の月島さん。
たしかに、月島さんが言おうとした、
弱音と言うのは、私にはピンと来なかった。
でも…
「弱音は、吐くものだよ」

