かたっぽうの恋

「ただいま、お兄ちゃん」

玄関のドアを開けると、リビングからお兄ちゃんが走って出てきた。

「おかえり、急に携帯切るなよな?、兄ちゃん心配し……」


お兄ちゃん、私の背後にいる実習生さんを見てゆっくり静かになった。


実習生さんはお兄ちゃんにフレンドリーに挨拶をした。

「よう!岸本」


反対にお兄ちゃんは、実習生さんを見て目を剥いて非常に驚いた顔をしている。

「っな!!」


そして、ゆっくりと手を前に伸ばし、実習生さんを指差した。


「り、理一!、なんで眞央と理一が一緒なの!?」


「実習で、今は岸本の妹の先生みたいな?」


実習生さんから聞いたんだけど、
お兄ちゃんと実習生さんは大学の友達で、
学科は違うけど、よく一緒にいる
実習生さん曰く親友なんだとか。


「先生!?、……あぁ、理一が言ってた養護教諭の実習先って、翠川高校だったんだ!?」

「そうだよ、忘れてたのかお前…」


「ご、ごめん、という事は、理一がずっと話していたのって、……まさかおまっ」

(ボスッ!!!)


「きゃあっ!!」