かたっぽうの恋

家の前に到着して、車が停車してカチカチとハザードの音が鳴る。


「ありがとう、また明日指導室行きますんで」


「うん、あ!待て待て、俺も降りる」

「は?」


実習生さんが車のエンジンを切って、車を降りた。


「どしたんですか?」


………

……あっ!

まさか親に挨拶するとか言うんじゃないでしょうね?






「実習生さん、遅くなったのは実習生さんのせいじゃないんで、親に謝るとかいらないですよ?」


「違うから、親じゃないよ」


実習生さんは後部席のドアを開けて、なにかを取り出した。


「なんですかぁ?、その紙袋」


取り出したのは、茶色い紙袋
中身はDVDみたい。


「これ?、お前の兄貴に渡すの」


「なんでお兄ちゃんに実習生さんが?」


「なんか、この間頼まれてな…」


「えぇ!?だから、どして実習生さんとお兄ちゃんが…」

「――あぁ、だって俺、お前の兄貴のダチだもん」









―――へっ!?