かたっぽうの恋



「つまりだ!兄ちゃんが言いたいのは、まだ諦めるのは早いんじゃないですかって事だ!!!」


「えぇっ、どのあたりが!?」




「眞央!!」



ギュッ!!



「ひゃっ!お兄ちゃん!?」

兄におもいっきり抱きしめられた。




「お兄ちゃんは眞央に好きな野郎ができるのは心地悪いが!眞央が泣くのはもーっと心地悪いんだ!!だからもうひとりで泣くんじゃないぞ!!」


「お兄ちゃん」


こんなに……



心配していてくれてたなんて、




ごめんね、心配かけて






ありがとう、お兄ちゃん。



パンパーン!!



「「!?」」


突然、部屋の襖(ふすま)が開いて、
クラッカーが鳴った。


「びっくりした!!」

「なにしてるんだよ?母さん!
と、父さんまで!!」



クラッカーを鳴らしたのは、お父さんとお母さんだった。






「眞央!がんばってね、お母さんは眞央ならカッコイイ彼氏ができると思うわ」

「お母さん!」



「眞央、……し、心配かけるんじゃない」


「お父さん……ごめんなさい」


頑固で無口なお父さんも、
お母さんに付き合って、
クラッカーをなんか鳴らして…
心配してくれて、いつから聞いてたんだろう。


ま、いいや。



「ごめんなさい、もう大丈夫だから、強くなるよ、がんばる…」


なんだろう?



私も、お兄ちゃんの妹だからかな…。



お兄ちゃんの愛で頑張ろうって、思わされた。







「忘れるな。一番お前を思ってるのは、お兄ちゃんだからな!」


私の肩をポンと叩くお兄ちゃんの目はイキイキしていた。



「ふふっ!お兄ちゃんたら」




馬鹿なお兄ちゃん。




なんだか元気出たよ。