かたっぽうの恋



両親には、友達と遊んで帰ると、
メールをした。




私は隣に座っている二宮くんに、
声をかけようとした、だけど…



「二宮!一緒にカラオケいかね?」

クラスの男子が、二宮くんに声をかけた。


え、大変!



「あ、ごめん
今日無理だ」


男子に「悪い悪い」と言って、断る二宮くん。


すると男子は笑って、

「じゃ、また今度行こうぜ
なんか用事あんの?」


「うん、月島と話があるから」


つきしま?
月島って誰?



「月島って、月島ちぐさ?
えっと、たしか美空中学の名門に行ってた?」


「うん、懐かしいから話したくて、校舎違うから中庭で待ち合わせしてるんだ、

あ、もう行かないと!またな」



そう言って、二宮くんは、
足速に教室を飛び出していった。





残された私は、




「………」




月島、ちぐささん。
だれっ?



いけないっ!
ついて行かなきゃ!!!



私も教室を出て、二宮くんを追いかけた。