かたっぽうの恋

二宮くんと月島さんは倉庫の周りを必死に探してくれるけど、鍵が見つからないみたい。


たぶん、ギャルズが持ってると思う。



「二宮くん、月島さん。鍵ってスペアとか無いのかな?」


すると月島さんが言いにくそうに暗い声で、


「体育倉庫は古いから、鍵は一つしかないって聞いた事があるよ。」





そんなぁ…




「いやだぁ、一生暗い倉庫から出られないなんてぇ~、怖いよ~。」


「岸本、俺。職員室に行って誰か先生呼んで来るよ。だからもう少しの間待ってて」



二宮くんは私の不安な心をほぐすような優しく声で話す。


「…う、うん。」


「岸本さん、私はここにいるから怖がらないで大丈夫だよ。一人じゃないからね」


岸本さん…ありがとう。



「じゃあ、行ってくる…あっ、先生!?」



え?




倉庫の中からじゃ、外で何が起きているかがよくわからない。



「ちょっ、先生!どうすんですかっ!」



「ちょ、二宮。下押さえといて!!」






――――この、声。