かたっぽうの恋

※MAO SIDE 。




「ッグス…ッ」



どんなに扉を開けようとしても、少し外の光が差し込むだけで、私が出られるほどの幅は開かなかった。



だんだん目が暗闇に慣れてきて、うっすらと倉庫の中が見えるようになっていた。



天井を見上げると、棚の上に大きく詰まれたダンボールの隙間から、ほんの少し光が見えた。



「……あれ、窓?」



淡い期待を胸に抱えて、私は棚によじ登り、ゆっくりと邪魔になっているダンボールを避けた。



「あ、やっぱり窓だ!」


天井に出窓があった。



これで出られるかも!



ダンボールを床に落とし、棚に登ったまま背伸びをして出窓に手を伸ばした。



「よーいしょ~」

あと、数センチなのに届かない。




「んぬぬぬっ、――ひゃっ!」


足を滑らせて、ドサッと下に降ろしたダンボールの上に落下してしまった。


「ててて…、ん~もう!ギャルズのバカァ!」



そして、もとの原因の先生にも、恐怖のせいか腹が立った。



「女の子みんなにチヤホヤするからあんなファンが出来るんだよ!なんで私なのっ!他にもターゲットいるでしょーに!」