かたっぽうの恋

その時、南は長子の手元に違和感を感じた。



「…ちょ…長子、かぎ。鍵は!?」


「…え。あぁっ!さっきまで持ってたのにないっ!」

さっきまで持っていたはずの倉庫の鍵が無かったのだ。



「もしかして、この溝の中に落としたんじゃ!?」

由実が言うと、長子と南も下を見つめた。


ギャルズの足元には溝があって、頑丈なグレーチングがされていた。


ギャルズ、真っ青。



「やばいよ、どうすんだよ」

「…長子ぉ~」


「吾妻っちにバレたらヤバいし、とにかく。この柵みたいなやつ外すよ!」