かたっぽうの恋

「私なんかより、先輩たちの方が綺麗だし」


ギャルズの三人は私より全然ルックスが良いと思う。


背は高いし、細いし足は長いし。モデルみたい。



「たしかに吾妻せんせって、優しいもんね。仕方なかったんじゃないの~?」


ショートヘアのギャルズが頬を染めて言うと、他の二人も頷いた。


「言われてみれば、この子と吾妻っちがどうにかなるわけないじゃん。」

「言えてんね!マジ吾妻っちイケメーン。」



こいつら、言いたいことをズケズケと…。



さっきまでの鬼婆のような顔が嘘のように、ご機嫌な笑顔になったギャルズ。



ふう、よかったぁ~…。




「まだ吾妻せんせ、いるかな?」

「いるんじゃない?私らも送ってもおーよ」


「きゃー、行こう行こう」



パタパタと体育倉庫から飛び出して行くギャルズを悠遠な目をして見つめながら、私も帰ろうと立ち上がると…。




ガラララ…、がしゃん。


「ちょ!」


倉庫の扉が閉められ、真っ暗になった。



えー!



「やだ、閉めないでよ。開けてくださいっ、先輩っ!」




扉を叩くと、外にギャルズたちの気配がした。