かたっぽうの恋

感情に押し上げられて涙が溢れ出した。


「結局失恋しちゃっ、もう悲しすぎて、どうしたらいいかわかんない~~」


「鼻水出てる」


先生がポケットティッシュを渡してきた。


「結局、あの二人両想いだよね?私っ一度も告白できなかったし」


二宮くんは、まだあやふやな事言ってたし。


諦めるにもスッキリしない。


結局、あの二人に振り回されてたような気がする。




すると先生は、持っていた空き缶を砂利の上に捨てた。


甲高い音が当たりに響く。



「……泣くな、べそっかき」




私の手を掴み、先生は歩きだした。




「べ…べそって、ひどい。じゅるっ…」




私が鼻水を吸うと。



「……ほらほら」


反応してか、先生が振り返り、ポケットティッシュから何枚もティッシュを取り出して、私の鼻に被せた。


「ちん!」


先生が言うと、私は言われるがままに鼻水をティッシュに、ちーんとする。




「俺…、眞央はすごいと思う。他人の幸せ選んだんだろ?」


今の流れから普通に会話をする先生もすごいって思います。