かたっぽうの恋

「秀ちゃんになんか連絡しないよ!」


月島さんは、ぷくーと頬を膨らませる。



「今ごろ探してると思うなぁ、携帯で、メールでもいいからさ」


「ぜーたいに、しないもん」


強情だ。なんなのっ!


二宮くん、本当に心配してると思う。


私だったら好きな人に心配はかけたくない。だけど月島さんの場合、ずっと二宮くんに受け入れてもらってた。



それが当たり前で、二宮くんが気持ちに気づかなかった事がショックで むしゃくしゃしてるんだ…。




「心配かけさせたらいいんだよ!」


月島さんは拗ねて言った。



「月島さん…」


私はそんな月島さんが気に食わなかった。



二宮くんが告白に気づかなかったからって、なんで心配かけていいとか思うの!?



好きな人に、心配してもらえる。それがどれだけ幸せか!


それが当たり前だなんて思わないでほしい!




「そんなのちがうでしょ!」




私は月島さんの着てるジャンパーの胸倉をグイッと掴んだ。