(ふにゅん…)





「…………」




秀ちゃんの右手が、私の胸に当たっている。





「ぎぁっ!」


声が裏返った。


力付くで掴んでいた秀ちゃんの手が、
私のもとを離れた。



私と距離をかなりあけて、
りんご病みたいに真っ赤になった秀ちゃんが言った。



「なにしてんの!?」


「胸を触らしたんだよ」


「知ってるって!
なんで触らすの!?」


混乱した秀ちゃんは、
全身を動かして質問してくる。



「秀ちゃんは私の事、妹みたいって言った!!ただの幼なじみだって!!」


「お前は幼なじみだろぉ」


「そうだよ!!、幼なじみだよ、嫌なの!!」


幼なじみよりも、彼女がいい!!
私を異性として見てほしいの。



「落ち着いて、わかったからさ」



まぁまぁと言う動きをして、
秀ちゃんは笑う。



そうやって、子供扱いする!



「秀ちゃんのバカ!」