笑顔とミルクティー




あたしは学校中に響くんじゃないかって程の大声を上げた


そりゃびっくりするよ


星那にしか言ってないはずなのに、淳ちゃんが知ってるんだから



淳ちゃんは耳をふさいで「うるせぇ」なんて言ってる



「うるせぇ。じゃないよ!何で知ってるの!?」


「知ってるっていうか、お前見てたら誰でも分かるぞ?分かりやすいんだよ、お前」


「う、うそ…」



あたし、そんなに水成先生のこと見てたの?


そんなに分かりやすい?


ど、どうしよう…


もしかして、水成先生も知ってるとか?



「そんなぁ…」



あたしがうなだれると、ぽんっと頭に手を置かれた


顔を上げると淳ちゃんは微笑んでいて、“キモッ”て思ったことは秘密にしておこう…



「…ったく、大丈夫か?」