笑顔とミルクティー




「…あ!すまん、忘れてた」



横から淳ちゃんの声が聞こえて、ハッとなったあたし


って言うか、忘れてたって何?
そんなに話に夢中になってたってこと?



「こいつ、幼なじみ…」



淳ちゃんは水成先生を見ながら言った



へ、へぇー…
そうなんだ…



「先生たちは何人か知ってるけど、生徒には秘密にしてるから、黙ってろよ」


「あ、はい…」



なんか、水成先生…怖っ…


水成先生の迫力に負けてぼーっとしてると



「じゃあ、淳太。また後でな」



そうニヤリと笑いながら言って、水成先生は去っていった



水成先生って、本当はあんな人だったんだ…



あたしは、水成先生が去ってからも、入口から目をはなすことが出来なかった