「…あ!すまん、忘れてた」
横から淳ちゃんの声が聞こえて、ハッとなったあたし
って言うか、忘れてたって何?
そんなに話に夢中になってたってこと?
「こいつ、幼なじみ…」
淳ちゃんは水成先生を見ながら言った
へ、へぇー…
そうなんだ…
「先生たちは何人か知ってるけど、生徒には秘密にしてるから、黙ってろよ」
「あ、はい…」
なんか、水成先生…怖っ…
水成先生の迫力に負けてぼーっとしてると
「じゃあ、淳太。また後でな」
そうニヤリと笑いながら言って、水成先生は去っていった
水成先生って、本当はあんな人だったんだ…
あたしは、水成先生が去ってからも、入口から目をはなすことが出来なかった

