笑顔とミルクティー




相手が淳ちゃんでも、これはドキドキするよ…


どうしよう…


あたしは耳を淳ちゃんの胸につけたまま俯いた


あたしの心臓の音よりも、淳ちゃんの心臓の音のほうが速いって思うのは気のせいなのかなぁ…?


そんなこと考えていると誰かが走り去っていく足音が聞こえてきた



あの告白していた子だ…


あたしはさっきよりも息を潜めて通りすぎていくのを待った



足音が聞こえなくなって、あたしは今すぐ離れたくて…



「…淳ちゃん、もう大丈夫だよ?」



そう言って、耳を淳ちゃんの胸につけたまま顔を上げようとした


けれど、さっきよりもぎゅうっとさらに強く抱き締められた



え?何?
淳ちゃんどうしたの?


あたしは動くことが出来ず、頭の中はパニック状態



「ち、ちょっと!淳ちゃん?」