笑顔とミルクティー




「ごめん…藤坂のことは生徒以上には見ることが出来ない…ごめんな」


「…謝り過ぎですよー!あたしが勝手に言ったことですから、謝らないで下さい」


「ごめん…」


「もうー!先生!」



あたしには分かる…


あんな風に明るく言っていても本当は泣きたいくらい悲しいことを…辛いことを…



やっぱり、水成先生にとってあたしも生徒でしかないんだろうなぁ…



淳ちゃんの後ろに立って、〈2‐4〉を見ながらそう思った



「じゃあ、帰ります」


「気を付けてな」


「はい」
「うわっ!やべっ」



女子が返事するのと同時に慌てだした淳ちゃん



慌てるなら最初から聞かなきゃいいのに…



慌てている淳ちゃんの後ろで冷静にそう考えるあたしって、何…?



あたしは何もせずただ淳ちゃんの後ろに立っていた