「……ぁ…えっ、と…」

し、視線がイタい…;
目が泳ぐ…;


「あ、じゅ…授業始まっちゃうよ!?せ、席着かないと!!」

我ながら苦しい…!

「…お、オイ…あお」

授業開始のチャイムが、将君のセリフを遮った。

……よかっ、た…。

今まで話し込んでいたクラスの皆も、せかせかと焦って席に着いた。

将君も、奈美ちゃんも。

授業が始まった……

でも、私は上の空で授業なんかちっとも聞いてなかった。

授業なんかより…このキモチのもやもやが気になった…から。

奈美ちゃんと将君が言い争っていた時、将君の頬が赤かったの…私は見ちゃった。

だから…分かっちゃったの。

将君はもしかしたら奈美ちゃんの事が……

……将君が好きなのは、きっと奈美ちゃんなんだよね…。

私…どうすればいいんだろう…